2012年6月26日火曜日

6月24日(日)校庭の一部がガーデンになりました。

いよいよ旧片浦中学校の校庭で、キッチン・ガーデンづくりがスタート!
つるはしで校庭を耕し、盛土をし、草を刈って整地をし、苗を植えました。1日でここまでできたのも参加した人たちの百人力のおかげ。皆が楽しく集えるキッチン・ガーデンめざして、これからコンポストや池やキッチンも作ります。なんといっても、作る=創るって面白い、これ実感。
 これがビフォー。埋め立て廃棄する予定だった道路工事の残土を農政課さんにまわしてもらい土を確保しました。まずは、つるはしやクワで固い校庭を耕すところから始めます。1日でどんな風になったかな?それは、続きを見てのお楽しみ。

 耕した上に、盛土をしていきます。今日は片浦地域から5名、小田原市内外から5名で計10人が集まりました。片浦の生産者さんはミカン栽培で何十年と体を使ってきたから、これくらいの作業は朝飯前。私はたいした働きもしないくせに翌日筋肉痛^^;

 生えていた雑草を刈りこんで、あとでマルチとして有効利用します。
講師のパーマカルチャー・デザイナー四井さん。全国のあちこちで、パーマカルチャー・デザインを用いた飲食店から地域づくりまで幅広く手掛けてらっしゃいます。パパのレクチャーの傍らで息子さんのキミト君がお絵かき。太陽のひかりを浴びて育つ木を描いてる。お父さんの話してることを絵にしてるんだよね。グラフィック・レコーディングってやつですね。まだ幼稚園生なのにスゴイ。ひかりのりが逆だよ~。

 私がパーマカルチャーに出会ったのはちょうど10年前。それから物事の見方が変わり人生も大きく変わって今にいたります。パーマカルチャーとは簡単に言えば、植物、鳥、虫、太陽、水など自然界の様々なものが互いの特徴を活かし、補い合い、つながりあえば、特別なインプットをしなくても無理なく自然にまわっていくデザインのこと。持続可能な農法のひとつですが、人間関係や社会づくりにも同じことが言えると解釈しています。

 整地ができたら畝づくり、放射状のデザインにすることにしました。

既に植えてあったイチゴを丁寧に移植。

土壌専門家でもある四井さんから土の話。「いい土というのは、団粒構造といって土粒が固まって間に空気層がある土。より団粒になっているのは草原のような草の生えている土地です。なぜなら根っこに根粒菌という空気中の窒素を固定する菌があり、みみずや微生物もいて土壌を深く耕してくれるからです。ここの土は雨で水を多く含んで固まってるね。こういう時は触わるほど粘土のように固くなってしまうので、本当は何もやらない方がいいんだけどね。」ー私たちに体調や体質があるように、土の性質、状態も様々なんだよね。土をよく観察して土の声を聞くことが大切なんだな。

 ガーデン作りの横で、小田原のNPO“子どもと生活文化協会”のキッチンチームがランチを用意してくれてます。今日の献立のテーマは「梅雨の食べ方」。何かと体調を崩しやすい時期ですが、そんな時には何を食べるといいのでしょう?

 昨日堀った新じゃがをフリッターにしてるのは、岩越さん。アラ20にして、栄養士×調理師×フードスペシャリストです。

一口サイズのおにぎりア・ラ・カルトを作ってるのは、青木さんとくぼたさん。いつも知恵のつまった美味しい食事をありがとうございます。

メニューは、一口サイズのおにぎりアラカルト3種(梅たたき、そらまめ、黒ゴマ)、切り干し大根のサラダ、新じゃがのフリッター、糠漬け、自家製梅ジュースです。梅には疲労回復、整腸作用、毒消しなどさまざまな効用があります。じめじめした梅雨には、おひさまのエネルギーたっぷりでビタミン・ミネラルが豊富な切り干し大根や、カラッと揚げた根菜のフリッターが美味しい。自家製梅ジュースでのどを潤して、さぁ、おまちかねの昼ごはん♪

 お昼ごはんがすんだらさて、もう一仕事がんばろう。畝を作ります。

約80平米のガーデン。ようやくガーデンベッドができました。

お次は池を掘ってます。小屋のあまどいから雨水をためて池を作る予定。水場ができると生物多様性もぐっと広がります。

苗は米神の松本きみこさんと、葉山のパーマカルチャーデザイナー、フィルくんからとあわせて70種類も。トマトだけでも15種類。多様性の宝庫です。実がなったらそれぞれテイスティングしようね。

ぼくもお手伝いだよ。

 人と人に相性があるように、植物どうしにも相性があります。近くに植えると生育を助け味がよくなる植物、自らがおとりになって害虫から守ってくれる植物など、自然界はみな何らかの役割をもっているのですね。それぞれの特徴をよく知って適正に配置すれば、農薬や肥料が少なくても自然に無理なく健やかに育つのです。

片浦の利夫さんさんが用意してくれた女竹を支柱にして、、、

できました!1日でこんなに様変わり。左奥にあるのは冬に作ったアースオーブン。

 手前の穴は池になる予定。
 お疲れ様でした!おやつは、生出さんからのふかふか黒糖蒸しケーキと、西山さんからのさしいれの夏みかん。

 労働のあとのおやつは美味しい!疲れもふっとびます。

片浦小学校の教頭先生も親子で参加くださいました。おちゃめな兄弟のようなお二人^^

 ガーデン全体。
根についた根粒菌が土壌を豊かにしていくように、このガーデンでの交流が、地域のすみずみまで浸透して地域を耕すパイオニアプランツのようになればいいなと思います。
ワークショップは毎月開催で2月まで続きます。
次回は7月16日(祝・月)コンポストづくりとガーデンの世話。コンポストとは、おがくずや生ごみで土をふかふかにするすべての基。どうぞ遊びにきてください。
詳細は当ブログhttp://k-carpenters.blogspot.jp/2012/06/blog-post.htmlをご覧ください。



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