2012年8月24日金曜日

池とバイオジオフィルターを作りました@8月18日(土)

夏真っ盛り。暑い日が続く毎日だから、気分は涼しげにガーデンに水辺を作ります。池と自然浄化システム(バイオジオフィルター)づくりです。バイオジオフィルターとは。自然の仕組みを応用し、キッチンやお風呂からの雑排水を浄化するしくみです。砂利でろ過し、微生物が分解し、植物が栄養素を吸い上げ、生き物が住める水になって地下水や海に還します。一方通常は、配水管を通り、浄化槽で薬品処理され海に流されます。さて、どちらが気持ちいい?

 ジャーン、これが完成した池とジオフィルター、きれいでしょ!こんなのできるの~?という声が聞こえてくるような、、、。どうやって作ったって?これからご説明します。

 水の循環について講師の四井さんからレクチャー。野外キッチンからの雑排水を、石や植物や微生物の働きで、生き物が住み野菜が育つ水にします。「“暮らす”ということは環境を汚すことではなく、少しの知恵と実践で他の植物や生物が住める環境を作るということなのです。」と四井さん。栄養たっぷりの雑排水を排水管に流すのはもったいない。上手に利用しながら野菜が育ったり、めだかが飼えたりできる場を作りたいものです。
 こちらがビフォー。6月のガーデン作りの際に池の場所を決めて土を掘りました。バイオジオフィルターはどこに作ろうか?9月に作るキッチンの近くがいいよね。でもアースオーブンの前だと通れなくなっちゃう、、、。ということで、池の裏、今までは雑草にかくれていた場所に作ることになりました。

池とバイオジオフィルターの場所を掘ります、植えてある紫蘇を移植します、、、

バイオジオフィルターの土手づくり、、、

 バイオジオフィルターは3段階に分けます。水が流れるよう、傾斜にも注意。

 防水シートを敷きこみます。これは紫外線にも強い池用の防水シートです。

こんな風に全体に広げます。

 こちらは、地域のお母さんたち。秋野菜の苗を植える場所を開墾、整地しています。

さすが見事なクワ使い。効率も良く、あっという間に畝ができました。

そこへ子供たちの登場です。片浦小学校から17名の参加。「水はどこから来るのかな?」の話に気もそぞろ。みんなの目は1点に、、、。何を見てるのかな。
 ながーい竹を半分に割ってる最中でした。郵便局長さんが裏山で伐採、運搬してくださいました。昼ごはんの流しそうめんに使って、そのあと小屋の雨どいになります。直径10cm、長さ15mと長いので、割るのも数人がかり。

 男の子たちは、話を聞くより動く方が好き。早速、竹の節をわりに飛び出します。

そうめんが流れるように、いえいえ、雨水が流れる用に、節をとります。

手つきいいねー。男の子はやっぱり道具や木工がお好き。

 女の子たちは力仕事より苗を植える方が好き。ブロッコリー、白菜等々秋野菜の苗を植えていきます。

 こちらバイオジオフィルター。防水シートを敷いたら、次は軽石をいれます。多孔質で穴があいてるのでその隙間に生き物が住みやすいのです。

どんどん軽石をいれて、、、

 ひとまず軽石全部はいったよ。

 いよいよ水の注水。

3番目まで水が流れてくるかな?




 
 おう、きたきた。開通!バイオジオフィルターを通ってきた水が、無事、池に流れ込みます。

水が池にも流れ込んできたねー。大成功!

 仕上げに大きい石をまわりにおいて、ガーデンの空芯菜を移植します。空芯菜は水を吸い上げやすく、雑排水の栄養を吸収して育つので、一石二鳥。

 ふー、お疲れ様。やっとお昼ごはんの時間です。今日は、さっき割った竹で流しそうめん。その行く先はバイオジオフィルター。そうめん流しながら注水。これも一石二鳥。

今日のランチ。 ガーデンで収穫したトマトやナスで夏野菜サラダ、空芯菜の炒め物、もろへいやのスープなど、ガーデン野菜が大活躍。

流しそうめんが始まった。みんな黙々とすくっては食べる。

競ってすくう、食べる、、、。

ちびっ子たちは、池でパシャパシャ水遊び。

 わーい、プールだ~。

お昼が終わったら、流しそうめんで使った竹を雨どいにします。

竹で作った雨水管と縦樋を接続し、バイオジオフィルターに落とすようにつなげます。いずれ雨水タンクを作り雨水の有効活用もできればいいな。立派な水の循環デザインができました!

 お疲れ様でした~。今日のおやつは特製デザートプレート。きみこさんが持ってきてくださった自家製ブルーベリー砂糖漬けとふみこさんお手製のババロアです。

子どもたちは帰り、残業の大人たちで記念撮影。池と雨どいとジオフィルター、水の循環のしくみができました。色んな仕掛けが着々と進んでいきます。

次回は9月22日(土)、石や土で野外キッチン(炊事場)を作ります。どうぞ遊びに来てください!









2012年8月11日土曜日

8月18日(土)池と自然排水路づくり@パーマカルチャー・ガーデンWS第4回目


8月18日(土) 10時~16時(ランチ付)
池とバイオジオフィルターづくり+秋野菜の種まき
  
菜園の近くに池を作るとどこからともなく虫や生き物がやってきて、賑やかな生物多様性が生まれるそう。でも、池ってそんな簡単につくれるの?そうです、砂や石を使ってできるんです。
さらに、野外キッチンからの雑排水を砂利の濾過や植物の力など自然のシステムで浄化するバイオジオフィルターや、間伐竹で雨どいも作ります。
お昼ごはんは「間伐竹で流しそうめん+夏を元気にすごすメニュー」。
流しそうめんの水のゴールは池。使用した竹は雨どいになります。

<日程> 818日(土)10時~16
<場所> 小田原市根府川 旧片浦中学校
(JR東海道 根府川駅 徒歩10分)
     
<定員>  10人(定員になり次第、締めきらせていただきます)
<参加費> 1000円(ランチ、保険など)
<講師>  四井真治さん(パーマカルチャー・デザイナー)
       *八ヶ岳の麓で自然とともにある暮らしを実践中。数々のパーマカルチャー・デザインを用いた飲食店や施設、地域づくりで活躍中。
   
<お申込み、お問い合わせ>
 電話:080-4612-8420(きやま)
 Eメール:kataura55sep@gmail.com

森の木でマイ椅子を作りました@8月10日(金)

今日は、小田原の間伐材を使ってマイ椅子を作ります。その辺に落ちてる木や枝で、どこにもない自分だけの椅子を作れるなんて素敵じゃない?

 これは講師の四井さんの椅子。「ほんとにこんな素敵な椅子作れるんだね!?」と歓声。モチベーションもぐっとアップ。

間伐した枝木、台風で落ちた木等々持ち寄りで、ヒマラヤ杉、さくら、楠、あかまつ、、、こんなに集まりました。
大人は朝から下ごしらえ。四井さんのレクチャーを受けながら、小学生達がくる午後に合わせて作り方の練習です。今日は夏のおひさまギラギラ、気温は35度超え。熱中症に気を付けて楽しみましょう♪

 まずは、椅子の脚づくり。桜の枝を50cmに切り揃えます。

 25脚だから、100本ひたすらカット。小枝チョコレートみたいでおいしそう。

こちらは座面を用意します。楠の間伐材を小田原市の山口製材さんに4~5cm厚さに薄く切ってもらいました。

座面の幅30cmから35cm程度に電のこで切っていきます。

 次は脚のほぞを削って作ります。

スーパー鉛筆削り器テノンカッターを購入しました。こんな感じでどんどん削れます。

 きれいな“ほぞ”のできあがり。座面に“ほぞ穴”をあけ、そこに組み入れると椅子ができちゃいます。これナイフで削るとすごい時間がかかるので、ここは文明の利器のお世話になりましょう。このやり方で、テーブルでも棚でもなんでもできちゃうんだ。

コツをつかむまで、けっこう難しいのよ。考えるより慣れろでひたすら皆で削ります。

 キッチンチームは、ランチに使う野菜の収穫です。何が採れるかな。

 今日の収穫物。空芯菜、トマト、バジル、しそ、ナス、モロヘイヤ、トマトなど、、、、

ここは小田原、あじの干物を焼いてほぐしてます。今日のお昼はなにかな~~?

 あじの干物、おくら、お味噌の冷汁とガーデン野菜のてんぷら、空芯菜の炒め物、きゅうりのお漬物です。外作業で汗を流した後、冷汁でからだもシャッキリ。

午後一番に片浦小学校の生徒たち16人がやってきました。まずは自己紹介。

 四井さんから木や椅子についてのお話。「この枝が椅子の脚になります。さてこれは何の木かな?」椅子が木でできてるのは当たり前のことだけど、新鮮な驚きをみせる子供たち。

 自分の好きな木や枝を選んで、作りたい椅子の絵を描いてみます。

 あーでもない、こーでもないとそれぞれが、おもいおもいに描きます。

「これどうなってんの?」「うん、椅子にね、隠し扉がついてるんだ、それでね、、、」とイメージがどんどん膨らんでいくよう、、、。隠し扉?ん?大人には発想が及ばない、子供は皆こころにアートを秘めてるんだよね。リスペクト。

 「脚の向きはどうする?絵を見るとこの脚の位置はほかのより一本内側だね?」「うーん、もうちょっとこっちの方」描いた絵をもとに、四井さんとお話しながら、脚の向き、ほぞ穴をあける位置を確かめます。

 脚の角度や向きが決まったらほぞ穴をあけてもらいます。低学年の子を自然と高学年のお兄さんやお姉さんが手伝います。

 脚をいれたら、木づちで一旦はめこみます。おー椅子らしくなってきたぞ。

椅子の方が大きいんじゃない?でも夢中で作ります。

  はみ出た脚を切ってもらって、木工ボンドで脚を固定します。

 さっきの椅子、脚の一本を背板にしたのね。安定性は悪いけど座れないこともないから、こっちの方がいいとイッセイ君。座面も裏返してみたよ。面白いね。

 仕上げの紙やすり中。レイちゃんは大好きな猫をイメージしたんだって。たぶん脚の形がねこの手足っぽいんだね。

 一番小さい座面選びにこだわった1年生のはるかちゃん。できたよ!

あえて短い脚の椅子にしました。最初のイメージ通りだよ。

少しぐらつくけど3脚の方が4脚よりかっこいいからと、フォルム重視のハナちゃん。

 お楽しみのおやつタイム。今日は、水ようかんと、梅ジュース、しそジュース。

 色んな椅子ができました!座面の角を曲げたり、脚の向きにこだわったり、何かが微妙に違うそれぞれの椅子。座面の楠の木の香りがぷーんと匂う、どれも清々しい佇まいの椅子たち。

こちら大人版、あつしカップルのラブチェア。二人で座るにはちょっと間が狭すぎるんじゃないの?とひやかされつつ、本人たちはおかまいなし。そうじゃなくても暑いのに、あっつあつ♡♡♡

今度は皆で囲める大きいテーブルやベンチを作ろうね。

次回は8月18日(土) 池とバイオジオフィルターづくりです。着々と進化していく片中校庭ガーデンにみなさん遊びに来てください♪