2012年7月25日水曜日

コンポスト・ボックスを作りました@7月16日(祝・月)

コンポストってなぁに?野菜くず、おがくずや落ち葉などの有機物を微生物によって醗酵・分解して作る肥料のことです。堆肥ともいいますね。コンポストボックスとは、そのコンポスト(堆肥)を作る箱。コンポストというと生ごみ処理機のように思われますが、それより微生物を飼育している箱と思えばいいと、なるほど。ここでできた堆肥をガーデンに撒いて、その収穫物で料理をして食べて、でた野菜くずをいれる循環のしくみを作ります。

 講師のパーマカルチャー・デザイナー四井さん。木の特徴から森林問題まで、幅広く興味深いお話です。木を建築材として使う場合、その6割はゴミになってしまうそう。もったいないなー。その6割分をゴミにするのでなく、ペレットとか堆肥として上手く活用することがエネルギー問題の解消にもつながりますね。

 今日は、地域内外からとスタッフで計20人ほどの参加です。

まずはコンポストボックスとなるヒノキの皮剥ぎ。農政課さんの計らいで地元の間伐材を使います。直径10cmくらいの太さ。水に強いひのきや栗、桐がいいそうです。

 ツーッとはがれて気持ちいいよー。

 固いところはナタの登場です。

 ワイルドだぜぃ。

男性陣は炎天下の中ひたすら剥きつづけます。剥いだ皮も有効活用。コンポストに使えるし、アースオーブンの火種にもなります。

 その間女性陣はガーデンの世話。どくだみや灌木が茂っていたところを開墾。みかんの生産者さんたちなので手際がよく、自然な動きでどんどん作業が進みます。

ガーデンの様子。苗を植えてから20日間程ですが、ずいぶん成長しました。

ちびなす。小さいうちにどんどん収穫した方があとから立派な実がつくそうです。今日のランチにしましょうか。

 トマトもできてるよ。
開墾が進みます。何の根かな。すごい長くて太い。男子の力のみせどころ。

 元々植わっていた水仙の球根やカンナのお花を丁寧に移植して整地しました。ここにまた何か植えましょうね。

こちらは、キッチンチーム。ガーデンで採れた野菜を使って、今日のランチは何かな? 

 いつもおいしいご飯をありがとうございます。

 これ、何かしら?海苔の上に、豆腐と山芋を練ったものがのっています。

できたよ~。↑は、土用の丑の日にちなんで、うなぎの蒲焼もどきになりました。その他、ガーデンで採れたトマトやナスをあげて生姜とにんにく入り特製ソースにからめた夏野菜サラダと、きゅうり、おくら、みょうがを使った冷たいお味噌汁です。労働のあとだし暑いけど、どんどん口にはいります。ランチのテーマは「夏の食べ方」。暑いからと冷たいものをとりすぎるとカラダが無理にひえるので、内側から優しく冷やす夏野菜をふんだんに使ったランチです。

 デザートに手作りのチーズケーキも!

 おなかもいっぱいになって、ちょっとまったり。お昼寝したいなー。

 お昼寝、、、とはいきません。午後はいよいよコンポストの柱たてから始めます。まずは穴掘り。穴掘り器でひたすら力仕事。

つるはしでも、えんやこーら。

柱の長さは180cm。うち60cm分を埋めます。地中に埋まるところは火で燃やして防腐対策。

水平器を使って柱が垂直にたつよう、3人がかりで柱をたてて土を埋め戻します。

 無事柱が6本たちました。

 ここでお待ちかね、おやつ。自家製梅ジュースと、漬けた梅を使った寒天デザート。汗をかいたあとは梅の甘酸っぱさがカラダにすぅとしみ通る。ホッと一息。

 ガーデンの空芯菜。たくさんできてます。

あたりに香りがぷんぷん漂ってるくらいバジルが豊作。たっぷり摘んで、バジルペースト作りましょうか。次にピザ焼くときはこのバジルでジェノベーゼだね。

 おやつも束の間、続きの作業にはいります。柱に防腐剤を塗って、、、

 側板をインパクトドライバーで張り付けます。

 木は上の方が幅が狭く下が広いので、交互に組み合わせて張り付けていきます。

 それっぽくなってきたね。

ここの釘うちで完成!ドライバーづかいも慣れてきたよ。


 コンポストボックスができました。続いておがくずをいれます。市内の木工所から労働とひきかえにいただいてきました。お金で買ってるわけでないので、何でもすぐに集まるのでなく、お手伝いしたりされたりの関係で成り立っています。

 近くの農家レストラン“お山のたいしょう”さんや、各自が持ち寄った生ごみをまぜます。本来、おがくずと生ごみの割合は5:1がいいそうです。混ぜ方のデモンストレーション。コツは“さくっと、ふわっと”ですかね。一般的には味噌や醤油など塩分を含む残飯は微生物がいやがるといいますが、これくらいの量なら、なんでもいれていいそうです。卵の殻でも魚の骨や肉などもOK。

 四井さんちの種菌をまぶします。微生物が八ヶ岳から小田原にお引越し。

できました~!左に空いているスペースはわざと。堆肥ができたら左の空きスペースに移動して、新たなおがくずと生ごみをそこにいれるというピストン方式。1~2か月してうまく熟してくると量はこの1/10くらいになるそう。

堆肥ができたら対面のガーデンへ。堆肥と土の粒子がくっついて、水はけと水もちのいい土となるそうです。又、堆肥の中には様々な物質が含まれているので、外からの異質物や科学的変化を和らげることができ、土壌中の微生物が増え病害虫の発生を抑制してくれるそうです。
私たちの住む社会も同じですね。風通しがよく様々な人がいて互いにくっつけば、風通しがよく外からの変化にもしなやかに対応できるようになるんだなーと。ふむふむ。
このコンポストボックスが、糠床に毎日手をいれるように、地域の人が生ごみを持ち寄っておがくずをひとかきしていく、そんな場になっていけばいいなーと思います。

次回は8月10日(金)の「森の木や枝でマイ椅子づくり」と
8月18日(土)の「水系のデザイン(池とバイオジオフィルターづくり)」
です。参加者募集中です!(定員ありなのでお早めに)