2012年4月25日水曜日

スーパー・ソーラーおじさん 高野さん宅お宅訪問

5月13日(日)の手作り太陽熱温水器で講師をお願いする高野達男さんのご自宅へ、見学に行ってきました。高野さんは、雨、風、太陽という自然の恵みから作ったエネルギーで、ご自宅のガス、電気消費の2割を賄ってらっしゃいます。それも、できるだけ手作りでということで、興味深いアイデアと工夫の宝庫。石油や原子力発電に大きく依存しない、シンプルだけど豊かな暮らしを実現されてます。

高野さんのご自宅の屋根の前でパチリ。右が高野達男さん。左は片浦プロジェクトの自然エネルギー隊長あつし君。

高野さんちの屋根の上。風力発電と、自作の太陽熱温水器、その向こうに太陽光パネルが載ってます。 

高野さんは手作り太陽熱温水器のパイオニア。その虎の巻です。

 
 屋根の上の太陽熱温水器。2リットルのペットボトルが80本で160リットル。ちょうど浴槽にたっぷりお湯がはれるくらい。15年間使ってるそうですが何の問題もなく、天気のいい日なら4月から湯温50度くらいになるそうです。ちなみに製作費は約9万円。ガス代は月3500円ほど節約で、2~3年で回収できるとか。ペットボトルを有効活用できるのも気持ちのいいことです。停電による断水時には水を使うこともできます。お風呂の蛇口とホースでつながっていて、水圧だけ(ポンプなし)でペットボトルに給水しているので、電気代もかかってないそうです。


 冬季や雨、曇天で太陽熱だけでは湯温が上がらない日には、補助として薪で追い炊きしているそう。
 追い炊きの材料には、街路樹の剪定材をもらってきて小さく切って燃やしているそう。材料費ゼロで、廃棄される木材の有効活用になっています。

 太陽光だけではありません。これは雨水利用。溜まった雨水を風力発電で得た電気でポンプアップし、水洗トイレの水として使っているそうです。飲料会社から廃棄されたオレンジジュース濃縮液のタンクをもらってきて有効活用。

手作りの太陽光パネル50W。非常電源として各家庭に1台あれば、停電が続いてもパソコンや携帯の電源、照明数灯は灯せて安心です。

 段ボールでできたこれは何?手作りのソーラークッカーの土台です。どの角度が最も太陽エネルギーを有効に活用できるか、緻密に計算して作られてる精密機器。これも原材料費ゼロ。

その上に置くアルミホイルを張り付けたパラボラ型の受け皿。晴れた日にはあっという間に目玉焼きが焼けるくらいの温度になるとか。アルミホイルのかわりにスナック菓子の裏でもいいそうで、原材料費ゼロ。

13日のワークショップでは、これくらいの小さな温水器を作ってみます。一度作り方を覚えれば、あとは時間があるときにこつこつ作って、目指せソーラー風呂。水道水の塩素が太陽光によって消えるので、まろやかな湯質だそうです。簡単そうでいて、でもかなり精密。高野さんの知恵と経験がたくさんつまっているので、実際お話を聞きながら作ってみると、合点がいきます。作り方の原理にもなっている太陽と地球の関係など、中学理科をひも解いて解説していただきます。
暮らしの中の理科と工作。晴れたらソーラークッキングもやりますよ。どうぞお楽しみに♪

1 件のコメント:

  1. 突然のご連絡失礼いたします。
    日本テレビで番組制作している、株式会社日企の佐藤と申します。番組で太陽光熱温水器について調べております。ぜひ、この記事で紹介している高野さんにコンタクトを取りたいと思っております。
    大変お手数をおかけしますが、下記の連絡先に一度ご連絡いただけましたら、幸いでございます。よろしくお願いいたします。
    mail:sato_k@nichiki.co.jp

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