2012年5月22日火曜日

太陽熱温水器作りました!~おひさまと仲良しになろうWS~

5月15日(日)晴天なり。若葉と海の青さが目に眩しい片浦にて「おひさまと仲良しになろう~ペットボトル太陽熱温水器づくり~」を行いました。
片浦中学校からの眺め。気持ちいいでしょ。
これから作ろうとしているペットボトル温水器とはこういうもの。講師の高野さんのご自宅の屋根に載ってるものです。これはお風呂用なので2リットル×80本ですが、私たちはひとまず2リットル×20本で作ります。できたものは、旧片浦中学校の校庭に作る休憩テラスの屋根の上につけて手洗い用の給湯として使う予定。断水の非常時には畜水としても使えます。ちなみに高野さんのこの温水器にかかった費用は全部で9万円。(市販のものは約40万円)ガス代は6割減だそうです。
参加者大人8名、小学生4名。講師は高野達男さん。ペットボトル太陽熱温水器の作り方を考案、自作、15年間もご自宅で利用されています。高野さんの紹介はこちら。http://k-carpenters.blogspot.jp/2012/04/blog-post_25.html
最初に高野さんからのお話。“私たちの暮らしにこんなに大量の電気が必要だろうか?石油、原子力に替わる太陽熱などの自然のエネルギー、これは高いお金をかけなくても自分で作れるものです。自分の生活のすべてを変えなくても、少しづつでもいいので、何かに取り組んでみませんか?”

次はおひさまクイズだよ!知ってるようでしらない太陽に想いをはせてみましょう。“さて、ぼくは何歳でしょう?100億才?50億歳? 10億歳?”ハイ!ハイ!とちびっ子たちから大きな声。全10問、一番は片浦小学校1年生女子でした。賞品は、おひさまとよく似た片浦特産の紅甘夏で手作りしたマーマレードです♪
ちなみに、オリンピックの聖火は今でもこのように太陽熱で起こすそうです。火おこしって、今はガスでポンだけど、古代はとても神聖な営みだったんでしょうね。

私たちもソーラクッカーで着火実験。ほんの2~3秒で火が付きました。太陽の熱ってスゴイ!と感嘆の声。

 ソーラクッカークッキング。今日はいいお天気なので、ホットケーキがよく焼けます。

 蓄熱型のクッカーでは、お芋をふかしています。
 ホットーケーキ焼けたよ~♪早く食べたいよ。
 いよいよペットボトルで太陽熱温水器作りです。まずは、ペットボトルを黒く塗ります。黒色はもっとも熱を吸収する色なんですね。
 全体をくまなく塗るのはけっこう難しい。
 手伝ってくれるのは片浦の自然エネルギーお兄さん、あつしくん。スプレー塗料を吸い込まないよう、マスクと軍手をつけようね。
塗装したら数分ふりまわして自然乾燥です。
 次は、材料のホースを53mmにカット。正確に寸法をだしていきます。

 塩ビ管も53mmにカット。塩ビ管カッターという特殊のカッターがあるんですね。やっぱり道具は大事だね。
必要なのはなんとこれだけ。といっても、高野さんの20年近くに及ぶ試行錯誤と経験と知恵が、道具なり寸法なりに反映されてます。貴重な知的財産の集大成。
 材料を切り終えたら、塩ビ管のT型とI型を接着します。瞬間接着だから、一気に力をいれて押し込むのがこつ。それも上から30mmのところまでが接着範囲、という微妙な力加減が必要です。
実際やってみると、そう簡単にはいかないんだよね。
塩ビ管を接着したものにホースをかぶせ、ペットボトルの口径にあわせてビニールテープをまき、、、。
ペットボトルの口にさしこんで、これが基本型。

 そろそろお昼ごはんの時間だよ。今日のメニューは、炊き込みご飯とけんちん汁とお漬物。食事は、NPO子供と生活文化協会のお母さんたちが作ってくださいました。無農薬で自家栽培したお野菜を使ってます。いつもホッと安心するおいしい食事をありがとう。

デザートには、ソーラクッカーで作ったケーキだよ。近所の松本さんが飼ってる鶏が朝産んだ卵を差し入れくださり、それで焼いてるから美味しさも格別。
 接着したT字型のパイプを横に連結していきます。各T字の間隔は150mm。あらかじめ定寸で作っておいた治具を使えば、いちいち寸法をだすこともなく、ずれもなくなる。
 難しいのは瞬間接着の手加減。すぐ固まってしまうので、治具にあわせて一気におしこむ。
 5セット連結します。まっすぐになるように慎重に。
連結した塩ビ管にペットボトルをさしこみます。
力の男組に対し、こちら技で勝負のママチーム。
さすがママ達は手際がいい。余計な力がはいってないというか。手こずっていた男組を傍目にスイスイ。
キャッ♡できましたっ。パチパチパチ♪
これが1ユニット。これを全部で4ユニット作りました。
 おまちかねのおやつタイム。ソーラクッカーで作ったサツマイモのパンケーキと、お山のたいしょうさんからヨモギ団子です。
途中で 飽きて外で遊んでいた1年生たちも、おやつの合図とともに大集合。さっきまでケンカして泣いてたのにねぇ、すぐに仲良し。皆お揃いで、おいしいね~。
お茶を飲みながら、今日の感想をシェアリング。
高野さんのコメント。“原発が停止している現在、今のうちにエコ思考に舵を大きく切れる人ときれない人では、これからの暮らしに大きな違いがでてくるでしょう。いざという時にエネルギーパニックにならないように、今から生活のしかたをかえ、色々な研究をし、情報交換していきましょう。”

参加者からは、“今日教えてもらったのは、単なるノウハウではなくこれまで高野さんが積み重ねてきた貴重な知恵の結晶だ。そこに大きな敬意を感じ、ただ受けとるだけでなく、実践して他の人にも伝えることが、今日関わった私たちのやることだと思う、、、”との言葉。
人や事柄への敬意、そして今日だけに終わらせないことがその敬意に対する礼儀。まったくその通りだなと思う。

あつし隊長が作った力作の試作品。つなげたペットボトルを3本、出荷用の発泡スチロールにいれて中にアルミ箔を貼って集熱効果をあげています。今日のような晴天だと、外に5時間出して40度くらいになりました。ひとまず家でも作ってみよう。

実際蛇口からお湯をだしてみた。ちょうど40度くらい、気持ちのいい湯加減だぞ。
 
今日の完成品。続きは木材で架台を作って、片浦中学校のテラスの屋根につける予定です。太陽熱温水器にご興味のある方、続きを一緒にやりましょう!


















1 件のコメント:

  1. キャンプで簡易風呂で小規模な物を作りたいです。

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