2012年10月28日日曜日

【ご案内】11月3日(土)かまど始めとお醤油しぼり見学の会


さる10月20日に、旧片浦中学校の校庭の一角に、農園やアースオーブに引き続き、片浦小学校生徒や、PTA、片浦地域、小田原市内外からの参加者の手で、流し台やかまどなど炊事場ができあがりました。
そこで、11月3日のかまど始めにあたり、長野県から醤油職人をお呼びして醤油しぼりの作業を見学します。 できたてのお醤油と、炊きたてのかまどご飯や煎餅を焼いて食べる美味しいイベントです。
●日 時   113日(土)10:00~16:00(雨天開催)
              *ご都合のいい時間に出入り自由です。



会 場   旧片浦中学校グラウンド
●講 師   岩崎洋三さん(醤油作り職人)
参加費  大人一人500円(お昼ごはん、試食代含む) 
           小学生以下は無料
●持ち物   お醤油をつけて食べたいもの(豆腐?うどん?お餅?)
         購入を希望される方は、小瓶などのいれもの
             マイはし、マイお椀、マイさら、マイカップ
●内 容   春に仕込んだもろみにお湯を加えしぼります。
              しぼりは職人技なので体験はできませんが、見学だけでも貴重な機会です。
          できた生醤油と火入れ醤油をテイスティング。かまどに火をいれごはんを炊き、手作り味噌で味噌汁を作り、お煎餅を焼いて、醤油で美味しくいただきます。
●ご希望の方には、できたての生醤油を販売いたします。(早いもの順。容器はご持参ください)
●主 催   NPO法人 21世紀の農学校
              片浦食とエネルギーの地産地消プロジェクト
●問い合わせ・申込み  片浦食とエネルギ-の地産地消プロジェクト(きやま)
 メール:kataura55sep@gmail.com
*お米の準備があるので、事前にお申込みいただけると助かります。 

  *** 次回予告!1124()は収穫祭 ***
盛りだくさんのお楽しみ企画です。こうご期待! 




2012年10月23日火曜日

キッチンとかまどが完成!(10月19日、20日)


流し台とかまどができましたよ~。廃材だった石を積み、ここにある土をこね、機械も化学資材も使わない、自然のままのキッチンです。入れ代わり立ち代わり、大人と子供、述べ50人くらいの人の手で作りました。どう!?かなりの男前でしょ。



前回9月のWSで、流し台の石積みをしました。その時の様子はこちらです。

型枠をつけたまま乾かして1か月。どんな風に仕上がったかな?と、ドキドキしながら型枠を外したら、バッチリ美しい石積みが現れました。蛇口をつけ、間伐材で調理台をつけて出来上がり。端正なお姿でございます。

続いて、かまどづくりの様子です。

 流し台の横に2口のかまどを作ります。WSの前日、講師の四井さん、助っ人ビルダーのゆーいち君とひろきさん、常連の青山さんが来てくれました。明日のWSにむけて準備がさくさく進みます。まず基礎から、かまどの大きさ、900mm×1400mmで100mmの深さに掘って土をならします。

 石を敷き詰め、、、

セメントをこねたモルタルをのせ、、、

 モルタルを敷きつめたら、、、

 モルタルの上にれんがを敷きます(市販の普通レンガ)。しばらくするとモルタルが乾いてレンガと固定されるそうです。

途中、コンポスト用の生ごみ片手に近所のうたこさんが立ち寄りました。いつも、ガーデンづくりでお世話になっているのです。今日もミズ菜の種をわけてくれました。四井さんがいたので、手伝ってもらいながらマイ椅子を作りました。“8月のWSに参加できなかったけど、今日作れてよかったわ♡” 農作業の休憩用として、みかん畑に置くそうです。

日も暮れて、かまどの焚口の型枠です。これで準備完了、お疲れさまでした!明日、このまわりにレンガを積んでかまどを作ります。さぁ、おいしい魚を食べに行こう♪

そして、翌20日のWS。
 片浦小学校の小学生やPTA、小田原市内外から約30人程のご参加です。講師は、パーマカルチャー・デザイナー、四井さん。今日はかまどを作ります。一般的にはレンガで作りますが、四井さんのこれまでの経験で、最も手軽で簡単にできることから、日干しレンガを使います。

「燃料には何がある?」という問いかけに、子どもたちが次々答えます。 「石油!ガソリン!、薪!菜種油!原子力、、、」 そして四井さん、「石油やガソリンは使うと地球からなくなってしまうけど、薪は木を植えればなくなることはないね。しかも今は木を切らないので山が荒れていまい、使った方がいい。そして、薪は燃えたあとも炭となり、土の肥やしになって土に還る。僕らが毎日費やすものが、自然を汚したりこわすのではなく、逆に環境を豊かにする、そんな暮らしを考えてみよう。」

今日使う日干しレンガ。1か月でこんなに固まりました。左の赤いのは市販のレンガです。

 レンガをどうしをくっつける粘土。日干しレンガを作った時と同じ材料の、土と砂と石灰とワラをこねて作ります。ちなみに各々の配分は、10:1:0.5:0.5。

正門前の崖から男子が土を掘ってきました。女子はその土をふるいにかけます。

土のかたまりをごろごろして、、、細かい粒子にします。

 こちらは、つなぎとなる繊維。通常ワラを使うのですが、より粘着のいい粘土にするために、麻ひもを小さく切ってほぐしてドリルでかきまぜ、ふわふわにします。

ふわふわになったヒモを混ぜ、、、

 石灰をかけて、、、

丁寧にまぜあわせます。

そのころキッチンチームはランチづくりの真っ最中。いつもおいしいご飯をありがとうございます。

 かぼちゃの皮で、おっ、これは、顔ですね?

作った流し台の水道をひくために、近所のにしやまさんが来てくださいました。既設の水道を細工して、新たな水道管を敷きます。専門業者さんがいなくてもできるんですね。ちょちょいのちょいで、するすると配管工事が進みます。かつてこの辺には住民による水道組合があって、自分たちで川から地域の水道を引いていたそうです。すごいなー、なんでもできちゃう長老。いつもありがとうございます。

 さぁ、こちらは粘土隊。よく混ざり合ったので、天地を返してさらによく混ぜ合わせます。

 水を足しながら、恒例のふみふみタイム。よくこねるのがこつなので、輪になってふみふみこねこねします。

何人もの人が交替で踏んで、いい具合の粘土ができました。

 こちらは、片小ガールズ、ガーデン隊。教えてくれるのは、江の浦のエノコロでパーマカルチャー・ガーデンを営む、チノ先生。

 くわで畝を整え、
にんじん、春菊、さやえんどうを蒔きました。

美味しくなりますように。来月の収穫祭で食べれるといいな。

 はい、こちら、かまど隊。粘土ができあがったところで、いよいよレンガの組み立てです。まずは一番下に基本となる配置をします。この位置決めは重要な仕事。

位置が決まったら、レンガとレンガの間を粘土でうめていきます。

1段目が終わったら2段目と順番につみあげます。

そこで、カラン、カラン♪お昼の時間ですよ~。子どもたちは、それぞれの作業をほっぽりだして集まってきた。みんなごはんが大好き。

今日はハロウィンにちなんで、かぼちゃ料理です。かぼちゃのスープ、ドリア、ガーデンサラダに糠漬けスティック。サラダにはガーデンで採れたおくらがはいってます。ドリアの上には、ハロウィンのこうもりさんの顔が、、、。

 こうもりの顔をしっかり盛り付けて、ご機嫌。

たくさん動いたからおなかペコペコ。美味しいねー。

 お昼を食べたら、ガーデン隊は、ガーデンのまわりを整備します。石を並べて花壇ぽくしようよ。

 根府川に住む、大学生のこころ先生。片浦小学校で読み聞かせのボランティアもしてるので、子供たちのいいお姉さんです。

女子らしく、植物の様子を見ながら、石の大きさをみながらデザインよく並べていきます。

 外周に石が並べられ、ぐっといい雰囲気に。さすがガールズ。

 タウンニュースの菅原さんが、どこかから、めだかをもらってきてくれました!赤めだかっていうらしい。

子どもたちはめだかが大好き。池に放しました。これから大きくなるのを観察していこうね。

池の水がことさら澄んできれいだな。前回、畑と池の境界に、砂と小石の緩衝帯を作って、生物が行き来しやすい環境を作ったからかしら。今日放っためだかのおかげで、トンボや鳥もきてくれるかもしれません。

 こちら、かまど隊。お昼ごはんのあと頑張って、段数が積みあがりました。レンガの側面を粘土でぬりこみ、、、

 上面にもしっかり粘土を練りこみます。

煙突の位置を決めて、、、 

水平をとって一番上の段を作ります。

段が積みあがったら、側面にぬりこみます。一番上は開口部を丁寧に組み立てていきます。

表面をコテで整えて、なんだかそれっぽくなってきたぞ。

焚口の型枠をとって、、、

できたー。

上から見たらこんな感じ。

お疲れさまでした~。おやつのパンプキンケーキです。これがいつも楽しみなんだ。

かまどをバックに記念撮影。2週間乾かして、11月3日がかまど始めです。その日は醤油職人さんを呼んで、醤油しぼりの見学をしながら、出来立ての生醤油で炊き立てのご飯やお餅やお煎餅と食べる美味しい企画です。出入り自由だから遊びに来てね。