2012年4月27日金曜日

5月13日(日) おひさまと仲良しになろう! ~ペットボトル太陽熱温水器づくり~

校庭にキッチン・ガーデンをつくろう!
    ー年間プログラムー
 (2012年6月~2013年2月 全10回)

旧片浦中学校の校庭の一部を、野菜やハーブ、果物が採れる庭にしよう。
生ごみの有効活用や、太陽の力で電灯をつけたりお湯をだしたり、自然
の力をふんだんに利用した道具を作ってみよう。
太陽も虫も微生物も土も人間も、すべてが環になってつながってること
を実感できる場です。どうぞ遊びに来てください♪

<時 間>  10時~16時 (昼食付)
<参加費>  500円(片浦住民、片浦で就業、片小生徒及びPTA)
           1500円(上記以外)

<場所>   小田原市根府川 旧片浦中学校
       (JR東海道線根府川駅 徒歩10分)   

<講 師>  四井真治氏(パーマカルチャー・デザイナー)
八ヶ岳の麓で自然とともにある暮らしを実践中。数々のパーカカルチャーデザインを使った飲食店やし絶を手掛ける傍ら、昨今は地域づくりでも活躍中。

<お申込み>
片浦“食とエネルギーの地産地消”プロジェクト
TEL080-4612-8420(きやま)

<スケジュール>
616() 種まき、苗植え
*トマト、なす、おくら、ハーブ類等30種類ほどの様々な種や苗を
 それぞれの関係性や相性を考えながら植えましょう。

714() コンポストボックスづくり
       ガーデンベッドづくり
*生ごみと微生物の力でふかふかの土ができる魔法の箱と、
 作業がしやすく美しいデザインのガーデンベッドを作ります。

716(祝・月) テーブル、いすづくり
*食べたり飲んだりひと休みのための、素敵なテーブルとイスを作
 ります。

818() 水系のデザイン(雨どい、池づくり)
       秋野菜種まき
*畑の水やりは、じょうろでするもの?いえいえ、自然に水が流れる
 デザインになっていればその手間はいりません。水が上手く循環
 するデザインを作ります。秋の収穫にあわせ野菜の夏蒔きもします。

922() 野外キッチンづくり(シンク)
*とれたての野菜やハーブをすぐに料理して食べれるといいよね。
 では、野外キッチンを作りましょう。石や土など自然のものを使い
 ステキな炊事場を作ります。

    
1020() 野外キッチンづくり(かまど)
*野外キッチンの要、かまどづくりです。小枝で火がおこせ、強い火力
 でどんな料理でもでき、時にはストーブにもなる特別のストーブです。

1110() 収穫祭!!!
*自然の恵みに感謝!採れたて野菜でLets Party!

128(土)  小屋改修、太陽熱温水器設置
*既存の道具小屋に手をいれて、素敵な休憩スペースにリニューアル
 春に作った太陽熱温水器の架台を作って屋根に設置し、流し台か
 ら温水がでるようにします。

119() 太陽光パネルづくり、小屋照明設置
*太陽光パネルのしくみについて学び、実際作って小屋の屋根に
 設置し、外灯の電源として使います。

216() 1年間のまとめ・これからの作戦会議

*場合によっては、日程やカリキュラム内容が変更することもございます。
 随時、ブログ等ご確認いただくか、お問合せください。

<パーマカルチャー・ガーデン(キッチン・ガーデン)とは?>
野菜、ハーブ、果物と、花、鳥、虫などの自然界の様々なもの
がつながりあい、互いの特徴を活かし補い合うよう美しく
デザインされた、お庭のような畑です。
<片浦食とエネルギーの地産地消プロジェクトとは>
食と自然エネルギーについて共に学び作る体験を通し、
片浦地域住民、小田原市教育委員会、片浦小学校、
小田原ヒルトン、NPO法人子どもと生活文化協会等の
様々な人々がつながりあい、新たな地域コミュニティ
を創ることにチャレンジしています。
*この事業は「神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業
 (平成23から24年度)」です。



2012年4月25日水曜日

スーパー・ソーラーおじさん 高野さん宅お宅訪問

5月13日(日)の手作り太陽熱温水器で講師をお願いする高野達男さんのご自宅へ、見学に行ってきました。高野さんは、雨、風、太陽という自然の恵みから作ったエネルギーで、ご自宅のガス、電気消費の2割を賄ってらっしゃいます。それも、できるだけ手作りでということで、興味深いアイデアと工夫の宝庫。石油や原子力発電に大きく依存しない、シンプルだけど豊かな暮らしを実現されてます。

高野さんのご自宅の屋根の前でパチリ。右が高野達男さん。左は片浦プロジェクトの自然エネルギー隊長あつし君。

高野さんちの屋根の上。風力発電と、自作の太陽熱温水器、その向こうに太陽光パネルが載ってます。 

高野さんは手作り太陽熱温水器のパイオニア。その虎の巻です。

 
 屋根の上の太陽熱温水器。2リットルのペットボトルが80本で160リットル。ちょうど浴槽にたっぷりお湯がはれるくらい。15年間使ってるそうですが何の問題もなく、天気のいい日なら4月から湯温50度くらいになるそうです。ちなみに製作費は約9万円。ガス代は月3500円ほど節約で、2~3年で回収できるとか。ペットボトルを有効活用できるのも気持ちのいいことです。停電による断水時には水を使うこともできます。お風呂の蛇口とホースでつながっていて、水圧だけ(ポンプなし)でペットボトルに給水しているので、電気代もかかってないそうです。


 冬季や雨、曇天で太陽熱だけでは湯温が上がらない日には、補助として薪で追い炊きしているそう。
 追い炊きの材料には、街路樹の剪定材をもらってきて小さく切って燃やしているそう。材料費ゼロで、廃棄される木材の有効活用になっています。

 太陽光だけではありません。これは雨水利用。溜まった雨水を風力発電で得た電気でポンプアップし、水洗トイレの水として使っているそうです。飲料会社から廃棄されたオレンジジュース濃縮液のタンクをもらってきて有効活用。

手作りの太陽光パネル50W。非常電源として各家庭に1台あれば、停電が続いてもパソコンや携帯の電源、照明数灯は灯せて安心です。

 段ボールでできたこれは何?手作りのソーラークッカーの土台です。どの角度が最も太陽エネルギーを有効に活用できるか、緻密に計算して作られてる精密機器。これも原材料費ゼロ。

その上に置くアルミホイルを張り付けたパラボラ型の受け皿。晴れた日にはあっという間に目玉焼きが焼けるくらいの温度になるとか。アルミホイルのかわりにスナック菓子の裏でもいいそうで、原材料費ゼロ。

13日のワークショップでは、これくらいの小さな温水器を作ってみます。一度作り方を覚えれば、あとは時間があるときにこつこつ作って、目指せソーラー風呂。水道水の塩素が太陽光によって消えるので、まろやかな湯質だそうです。簡単そうでいて、でもかなり精密。高野さんの知恵と経験がたくさんつまっているので、実際お話を聞きながら作ってみると、合点がいきます。作り方の原理にもなっている太陽と地球の関係など、中学理科をひも解いて解説していただきます。
暮らしの中の理科と工作。晴れたらソーラークッキングもやりますよ。どうぞお楽しみに♪