講師は国際NGOのソーラーネットさん。第三世界を中心に、地域の人々が企業や政府に頼らなくてもエネルギー的に自立ができる手段として、この手作り太陽光パネルの技術の普及をされています。また、震災後は、被災地に太陽光パネルを設置する支援活動を精力的に進めていらっしゃいます。
参加者は、小田原市内を中心に大人30名、子供20名。一般募集に加え、昨夏に小田原市主催の「地域少年リーダー養成講座」に参加した小学生と指導者の方々も参加くださいました。
今日は、みんなで40Wのパネルを4枚作ります。
最近自然エネルギーや太陽光発電という言葉をよく耳にするけれど、実はどんなものかよくわからない。今日は、そもそも電気ってなんだろう?から、太陽光パネルは何からできていて中身はどうなってるのかまで見て作って、電気が遠いどこかからやってくるのではなく、もっと身近に感じれる、そんな機会になればいいなと思います。
そして、お楽しみはもうひとつ。やっぱり何をやるにもおいしい食事はかかせません。お昼ご飯には、小田原市内でご自身も田んぼをやってるお米屋さんの志村屋米穀店さんに教えてもらいながら、米粉ピザ、米粉シチュー、米粉お好み焼きをみんなで作りました。ピザはもちろんアースオーブンで。1階のかたうらカフェも営業です。
大人と子供計50名@技術室。最初にソーラーネットさんから、自然エネルギーや電気の基本知識の講義。電気を水に例えると、電流は水流、電圧は水圧、電池はポンプ、なるほど、、、。電力はお風呂の底面積で電力は溜まった水、、。直列に並列???おーっ、理科の授業を思い出す。
さぁ、組み立て作業にはいります。太陽電池は、シリコンからできたセルをつなぎあわせて作ります。セルに銅線を半田づけするのが主な作業。まずは、半田ごての練習です。
はい、本番。セルに銅線を半田ごてでつけていきます。
その頃、家庭科室では米粉のピザ生地作り。教えてくださるのは小田原の志村米穀物店の奥さま、米粉料理の達人です。
米粉に牛乳と油をいれてこねています。
イーストをいれて、さらにこねこね。いい感じでまとまってきました。ここまできたら、手つきも慣れたもの。
麺棒でのして、、、
お好みの薄さと形に。ハート型もできたよ。
お好み具材をトッピング。
ハート型にはシナモンアップルとはちみつでデザートピザ♡
子供たちもこねこね、、、。
あたしたちも、こんなの作ったのよぉ。
傍らで、せっせとお昼ご飯のおかずを作ってくださる、NPO子供と生活文化協会のお母さんたち。
はい、こちら4F技術室。各セルのはんだづけが終わったら、次はセルの連結です。ここで割ってしまったら全部やり直しだから、一番の重要どころ。これが終わらないとお昼ご飯にありつけないから必死です。
アースオーブン、大活躍。今日もおいしいピザ焼けてます。電気オーブンとは全然違う美味しさと大好評。
焼けましたっ。2~3分で1枚焼けちゃいます。
米粉で作った生地だから、もっちもちでおいしい!
はい、どうぞ。あっつあつだよ。お兄ちゃんはやさしいのだ。
米粉のお好み焼き。生地がパリッもちっで美味しい!米粉シチューもあって米粉づくしです。
他にもお母さんたちが作ってくれたおむすび、お惣菜、お漬物のお昼ご飯をいただきます。
おなかもみたされたところで、まだまだやることいっぱい。 午後は、つなげたセルの端子つけです。
整形したパネルの上に特製ビニールシートとガラスをかぶせて、、、
このワッフルパンのような機械でラミネートします。内部を150度の温度で熱しながら空気をぬいて真空にして、、、ビニールがとけてセルが固定し電池パネルとなります。
オーガニックコーヒーと、米粉のよもぎ団子ぜんざい。甘いものでほっこり。
は~い、できました。ラミネート15分。特殊ビニール、ガラス、セルが一体になった太陽電池のできあがりです。熱いから落とさないように気をつけて。
ラミネートが終わったら、裏面を削って端子プレートをだし、電線を半田づけします。
枠をつけて、、、
実際照明をあてて、電気が流れるかテスターで確かめます。本当に電気が流れるかな?真剣な眼差しでチェック。
通線しました!完成です。お疲れ様でしたで記念撮影。
こちらも完成です。はい、チーズ!
こちら男組も完成だ!
パネル1枚40w/枚×太陽光充電1日平均3時間で120W/枚。
10Wの電灯なら12時間、パソコンでだいたい3~4時間、携帯で8~10時間。非常時に充電もできますね。
でも、これだけ時間と手間をかけて40W。電気って貴重なものなんだなーと参加者からの声。そう思うと、無駄遣いできないし、大切に使っていきたいものです。
引き続き、春にも太陽光パネルづくりを実施の予定。作り方を覚えて、ラミネーターを地域で購入し、各家庭でパネルをどんどん作れるようになればいいなーと妄想しながら、今日も楽しい一日でした。お疲れ様でした!
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