片浦見聞録では、地域の大先輩たちから未来へつながるいくつものエールをいただきました。
未来を拓くには「情熱」と「理想」、小さい石も投げれば輪がひろがる、ふるさとのために嬉しい時も辛い時も手を携えてやりきる覚悟、、、先輩たちが実際歩いて実践してきた道程だから、言葉にチカラが満ちています。
お母さん達がつくり朗読した紙芝居「根府川の亡霊たち」では、明治時代から伝わる片浦の昔話を臨場感たっぷりに再現しました。
シナリオ、絵、朗読とも、片浦小学校の図書ボランティア、読み聞かせグループのお母さん達の手づくり、すべてオリジナルです。当時の暮らしの様子や風習も丁寧に描かれています。精度高い!
今回のテーマの一つは、この地域をずっと支えてきた鰤漁でした。そこで、鰤漁とセットで語られる定置網を体験しようと、漁師さんから本物の網をもらい体育館に作っちゃいました。網には子ども達が描いたお魚を泳がせ、みなさんにお魚になってぐるぐる体験していただきました。
網はかつて海で大活躍した本物です。通常海の中にある定置網も今回は陸の上で主役になり嬉しそうでした。定置網を体育館に作るって、実は誰もやったことがないことなのです。なにせ通常海の中に仕掛けるものですから。どうやって作ろうかから始まり、仕事帰りを利用し試作を繰り返し、試行錯誤して、できちゃいました!
昔懐かしのおやつ「なべやき」も大好評。先輩たちからもお墨付きをいただきました。なんてたって小麦も塩も片浦産ですからね。Re農地で育てた小麦を挽き、江之浦の海水を炊いて作った塩でつくり、皆さんにふるまいました。ホットケーキより美味しい!
なべやきを座って食べれるお茶の間もつくりました~。
暮らしの道具展では、長い間この地を支えてきた石業と海にまつわる道具を選びました。
当日来場された、かつて石も海も経験し、これらの道具を使いこなした大先輩達から聞く道具談義は大変興味深く貴重なお話しでした。カタチがない分どんどん喪失していってしまうこれら人間の知恵と技を今この時点でしっかり受け継いで次代につなげてくことが希求のことだと強く感じました。
海苔をとるもの、かご、魚をつくもの、海に入る履物、、、POPは子ども達が描いてくれました。
たこつぼの推移。明治時代から現在まで。たこが獲れました~(笑
石の道具です。実際、80歳前後の先輩方まで、この道具で石をわっていたそうでう。根府川石とは国内でも大変有名な石なんです。
政治も社会もがらがらぽんの変容の時代、来し方を深く見つめ過去を知り学ぶことこそ、確かな礎と行く手を創ることができるように思います。そして一人ひとりが確固とした礎と意志をもつこが、揺れ動く社会に安定と安心をもたらすと信じます。
無事終了。お疲れ様でした。きれいな月夜です。
感謝をこめて。
(写真提供:廣井隆史、加藤隆彦、弘重穣、ミチル、中川あゆみ、徳谷明美)
(写真提供:廣井隆史、加藤隆彦、弘重穣、ミチル、中川あゆみ、徳谷明美)
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