2012年1月19日木曜日

新しい公共と片浦地域での試み

このプロジェクトは、内閣府の新しい公共事業の助成を受けています。
さて、この新しい公共ってなんでしょう?
これは、平成23年度に政権交代したばかりの時の民主党が掲げた政策で、以下のような目的と成果がうたわれています。

<事業の目的>
地域における様々な課題に対し、NPO等、行政、記号、学校などが協働してその解決にあたる取組を施行する事業
< 事業の成果>
モデル事業終了後にも、地域で取組が継続されること

これまで各々で活動していた市民、組織、団体が横に手をつなぎ、それぞれの得意どころを発揮し協働しながら地域の課題解決にあたるという、これまでの縦割り社会に、なにか風穴をあけることができそうな、そんな取組です。
 特に、3.11の震災では、人と地域のつながりや支えあいの大切さが再認識されることとなりました。また震災に伴う原発事故以降、私たち暮らしを政治や組織へ依存するのではなく、自分たちで行動を起こしていこうという気運が高まってきています。

そんな中、片浦地域で、このような試みを始めることとなりました。

●片浦地域での課題
ここ片浦地域は海と山に囲まれた景勝の地です。良好な漁場やミカン栽培で賑わってきましたが、産業構造の変化により、昨今、小田原市内でも少子高齢化の進む地域となり、平成22年3月には片浦中学校が休校となりました。また、若者が地域外にでてしまうことで、農業、漁業者の後継者不足から、耕作放棄地も増えてきています。また、地形的要因から、今後予測される東海大震災での被災による孤立も心配されています。
一方、地域住民の熱心な働きかけにより片浦小学校が小規模特認校として認定され、平成24年度より小田原市内のどこからでも通学できる小学校となりました。

そこで私たちは、教育という視点を軸に、休校になった片浦中学校を“食とエネルギーの自給”を体験できる場所として、手づくりの自然エネルギー施設を手作りしたり校庭を農園にすることを始めることとなりました。

●取組のめざすところ
昨今、注目されている食とエネルギーの自給自足ですが、実際のところどんな仕組みになっているのかわからない人も多いはず。ここでは、誰もがこれを自分ごととしてわかるような、小さなモデルをつくります。
実施にあたり、地域の先達がもつ伝統的な技能、郷土食、暮らしの知恵などを再発見し次代に引き継ぎ、子供や若者が片浦地域の魅力を認識して、誇りに思うようになることをめざします。
そして、食とエネルギーの自給自足の試みをきっかけとして、地域の人々が集落、世代、生業をこえ、ともに交流しあうことで、つながりを取り戻すことを最大の目的としています。






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